Gesang Weylas Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier |
ヴァイラの歌 メーリケ歌曲集 |
Du bist Orplid,mein Land! Das ferne leuchtet; Vom Meere dampfet dein besonnter Strand Den Nebel,so der Götter Wange feuchtet. Uralte Wasser steigen Verjüngt um deine Hüften,Kind! Vor deiner Gottheit beugen Sich Könige,die deine Wärter sind. |
おまえオルプリート、はるかに輝く わたしの国よ! おまえの陽を浴びた浜辺は 海から霧立ち昇らせ神々の頬を潤す 太古の水が若さを取り戻し おまえの腰まで打ちあげる、わが子よ! おまえの神性の前に 仕える王たちはひざまずく |
若き日のメーリケが神学校の友人バウアーと夢想した架空の伝説の島国オルプリートの物語。それは小説「画家ノルテン」の劇中劇「オルプリートの最後の王」としても挿入されていますが、この詩はそれには含まれず詩集に収められて公表されました。ヴァイラはオルプリートの守護神である女神ですが、「オルプリートの最後の王」では登場人物がその名に言及するだけで本人は現れません。
ヴォルフの作曲は短いながら雄大さを感じさせる明るく穏やかな曲調。ハープを模したピアノのアルペジオが印象的です。メーリケ歌曲集では人気の高い曲で多くの録音があります。ヴォルフはのちのこの曲を管弦楽伴奏に編曲しています。
( 2003.11.14 甲斐貴也 )