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Der Jüngling am Bache   D 192  
 
小川のほとりの若者  
    

詩: シラー (Friedrich von Schiller,1759-1805) ドイツ
      Der Jüngling am Bache

曲: シューベルト (Franz Peter Schubert,1797-1828) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


An der Quelle saß der Knabe,
Blumen wand er sich zum Kranz,
Und er sah sie fortgerissen,
Treiben in der Wellen Tanz.
»Und so fliehen meine Tage
Wie die Quelle rastlos hin!
Und so bleichet meine Jugend,
Wie die Kränze schnell verblühn!

Fraget nicht,warum ich traure
In des Lebens Blütenzeit!
Alles freuet sich und hoffet,
Wenn der Frühling sich erneut.
Aber diese tausend Stimmen
Der erwachenden Natur
Wecken in dem tiefen Busen
Mir den schweren Kummer nur.

Was soll mir die Freude frommen,
Die der schöne Lenz mir beut?
Eine nur ist's,die ich suche,
Sie ist nah und ewig weit.
Sehnend breit' ich meine Arme
Nach dem teuren Schattenbild,
Ach,ich kann es nicht erreichen,
Und das Herz ist ungestillt!

Komm herab,du schöne Holde,
Und verlaß dein stolzes Schloß!
Blumen,die der Lenz geboren,
Streu ich dir in deinen Schoß.
Horch,der Hain erschallt von Liedern,
Und die Quelle rieselt klar!
Raum ist in der kleinsten Hütte
Für ein glücklich liebend Paar.«

泉のほとりに少年が座って
花を花環に編んでいた
それから彼は見ていた 花輪が流されるのを
波の中で踊りながら進んで行くのを
「こんな風にぼくの日々も流ていくんだ
 泉が休むことなく湧いているように!
 そしてこんな風にぼくの若さも色褪せていくんだ
 花環がすぐに萎れてしまうように!

 聞かないでくれ どうしてぼくが悲しいのかなんて
 この人生の盛りの時に!
 万物が喜びと希望に満ちている
 春がまたやってくる時には
 けれど何千もの声たちが
 目覚めた自然から発せられても
 この深い胸の中に目覚めさせてくれるのは
 重たい悲しみだけなのだ

 この敬虔な喜びがぼくにとって何になろう
 この美しい春がぼくにくれた喜びが?
 ただ一人のひとなのだ ぼくが探し求めているのは
 その人は近くにいて そしてまた永遠に遠い
 憧れに満ちてぼくは腕を伸ばす
 その愛しい影に向かって
 ああ ぼくはそこに届きはしないのだ
 そして心は満たされない!

 ここに降りてきてください 美しい恋人よ
 あなたの誇りに満ちたお城から出て
 この春が産んでくれた花たちを
 ぼくはあなたの体の上に撒きましょう
 聞いてください 森が歌を響かせています
 泉は清らかにせせらいでいます
 このとても小さな小屋は
 幸せな愛し合うふたりのためにあるのですから」


シューベルトはこの詩には都合3回曲をつけています。
D 30 (1812) 1895出版
D. 192 (1815)  1887出版
D. 638 (1819)  1827出版 Op.87-3

( 2015.11.20 藤井宏行 )


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