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Lied   D 362  
 
リート  
    

詩: クラウディウス (Matthias Claudius,1740-1815) ドイツ
      Ein Lied

曲: シューベルト (Franz Peter Schubert,1797-1828) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Ich bin vergnügt,im Siegeston
Verkünd' es mein Gedicht,
Und mancher Mann mit seiner Kron'
Und Szepter ist es nicht.
Und wär er's auch: nun,immerhin!
Mag er's doch! so ist er was ich bin.

Des Sultans Pracht,des Mogols Geld,
Des Glück,wie hieß er doch,
Der,als er Herr war von der Welt,
Zum Mond hinaufsah noch?
Ich wünsche nichts von alledem,
Zu lächeln drob fällt mir bequem.

Zufrieden sein,das ist mein Spruch!
Was hülf mir Geld und Ehr?
Das,was ich hab,ist mir genug,
Wer klug ist wünscht nicht sehr;
Denn,was man wünschet,wenn man's hat,
So ist man darum doch nicht satt.

Und Geld und Ehr ist obendrauf
Ein sehr zerbrechlich Glas.
Der Dinge wunderbarer Lauf,
(Erfahrung lehret das)
Verändert wenig oft in viel,
Und setzt dem reichen Mann sein Ziel.

Recht tun,und edel sein und gut,
Ist mehr als Geld und Ehr;
Da hat man immer guten Mut
Und Freude um sich her,
Und man ist stolz,und mit sich eins,
Scheut kein Geschöpf und fürchtet keins.

Ich bin vergnügt,im Siegeston
Verkünd es mein Gedicht,
Und mancher Mann mit einer Kron
Und Szepter ist es nicht.
Und wär er's auch; nun,immerhin!
Mag er's! so ist er was ich bin.

私は満足している 勝利のうちに
そのことを宣言するのだ わが詩は
そして多くの者が 王冠を持ち
王笏があっても満ち足りはしていない
そしてもしその者が満ち足りているとしたら 結局のところ!
彼はもちろん 私と同じ状態であるということだ

スルタンの栄光や ムガールの財宝
幸運を その者が名乗ろうとも
たとえその者が 世界の支配者で
月にまでその視線を据えていたとしても?
私は望まぬ このいずれをも
笑い飛ばすのが私には似合っている

満ち足りること それが私のモットーなのだ!
私にとって何の意味があろう 富や栄誉が?
今私が持っているもので 私は十分だ
賢き者は多くを望まぬのだ
なぜなら 望むものを持っていないとき
人はそのことで満たされないのだから

そして富と栄誉が一番に来ると
それは非常に脆いガラスなのだ
素晴らしいことの実行が
(経験はそのことを教示しているが)
ほんのわずかな変更が大きな変化を生む
そして金持ちは自らの目標を設定する

正しきことをなし 高貴で善良であることが
富や栄誉以上に大事なのだ
そういう男は常に勇気を持って
喜びが彼のまわりに満ちるのだ
そして人は誇りを持ち満ち足りて
どんな生き物も避けず 何物も恐れないのだ

私は満足している 勝利のうちに
宣言するのだ わが詩は
そして多くの者どもが 王冠を持ち
王笏があってもそうではないのだ
そしてもしその者が満ち足りているとしたら 結局のところ!
彼はもちろん 私と同じ状態であるということだ


1815年ころの作。1816年には同じ詩でD 501としてもう一度別の歌を書いています。Emily Ezustのページでは1〜3節にのみ作曲とありましたが、パフォーマンスではもっと後の節も歌われていることが多いようなので全部訳をつけました。

( 2015.11.18 藤井宏行 )


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