TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Auf ein altes Bild    
  Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier
一枚の古い絵に  
     メーリケ歌曲集

詩: メーリケ (Eduard Friedrich Mörike,1804-1875) ドイツ
    Gedichte  Auf ein altes Bild

曲: ヴォルフ (Hugo Wolf,1860-1903) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


In grüner Landschaft Sommerflor,
Bei kühlem Wasser,Schilf,und Rohr,
Schau,wie das Knäblein Sündelos
Frei spielet auf der Jungfrau Schoß!
Und dort im Walde wonnesam,
Ach,grünet schon des Kreuzes Stamm!

緑萌える真夏の景色の中
葦や蒲の茂る涼しげな水辺で
ほら、幼な子が乙女の膝で
なんと無邪気に戯れていることか!
そしてその向こうの幸せに広がる森では
ああ、十字架になる幹が既に芽吹いているのだ!

『眠るみどりごイエス』と対になるともいえる作品。こちらの絵の画家は記されていません。『それを思うが良い、わたしの魂よ! 』にも描かれているこの宿命のモティーフはメーリケの好むものだったようです。こちらもヴォルフ歌曲の中ではポピュラーなもので多くの録音があります。男声にフィッシャー=ディースカウ、プライ、ベーア、スゼー、アンダース、アレン、女性ではシュヴァルツコップ、マティス、レーマン、ツィーザク。
2002.12.20 甲斐貴也(2004.08.25改訂)

( 2004.08.25 甲斐貴也 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ