Auf eine Christblume II Gedichte von Eduard Mörike für eine Singstimme und Klavier |
クリスマスローズに II メーリケ歌曲集 |
Im Winterboden schläft,ein Blumenkeim, Der Schmetterling,der einst um Busch und Hügel In Frühlingsnächten wiegt den samtnen Flügel; Nie soll er kosten deinen Honigseim. Wer aber weiß,ob nicht sein zarter Geist, Wenn jede Zier des Sommers hingesunken, Dereinst,von deinem leisen Dufte trunken, Mir unsichtbar,dich blühende umkreist? |
かつて春の夜に繁みと丘をめぐり ビロードの羽を揺らした蝶は 冬の地中で花の芽のように眠り 決しておまえの蜜を吸うことはない だが蝶のほのかな魂は 夏の装飾のすべてが朽ちたとき 目には見えずにおまえのまわりを舞い かすかな香りに酔いしれるのではなかろうか |
クリスマス・ローズの第2曲はわずか2節の短い詩です。わずか一分余りの短い歌曲ですが、第1よりはやや耳になじみやすく、魅力的なミニチュアールとなっています。地味な作品のため録音は多くありません。わたしはどちらかというと女声向きの作品と思うので、好きなのは白井光子の新旧両盤(Signum&Capriccio)、ルート・ツィーザク(Sonny Classical)。男声ではフィッシャー=ディースカウの二種(EMI&DG)のほかにオラフ・ベーアが録音しています(EMI)。
( 2001.12.8 甲斐貴也 )