冬 童謡百曲集 第4巻 |
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藪の築土(ついど)を のぞいてみたら 草は かれがれ 石白く 赤い野茨(のばら)の實が のこる 鳥の懸巣(かけす)を のぞいてみたら その巣 こわれて 芥がさがる あくた さがつて 雨が降る 池の緋鯉を のぞいてみたら 緋鯉見えずに ちよんぼりと 蓮のあたまが 浮いてゐる 学校がへり 下駄きつて 肩のからかさ くるくると まはしてゆけば雨がふる |
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童謡百曲集 第4巻
( 2015.09.26 藤井宏行 )