雀と鶯 童謡百曲集 第2巻 |
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雀 なきだす 春日和 朝は はよから 鳴く雀 都の家の近くにて 春知りがほに とんでゐる 雀 なきだす うらゝかの けふは ほんとに よい天気 わたしは ひとり 遊んでる 雀を 友に 唄はうか 籠に飼はれた鶯が 折から またも なきだした 籠に飼はれた うぐひすよ 遠くの谷は どうであろ 都に来ては 飼はれたが 山のふるさと どうであろ 白い桜がさいている 霞も 峯に 曳いてゐる 天気つゞきの 春が来て 空は のどかに あたゝかい 私は ひとり 家に居て 又も 雀の聲を聞く |
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童謡百曲集 第2巻
( 2015.09.26 藤井宏行 )