Ej med klagan JS69 |
嘆くなかれ |
Ej med klagan skall ditt minne firas, Ej likt dens,som går och snart skall glömmas; Så skall fosterlandet dig begråta, Som en afton gråter dagg om sommarn, Full av glädje,ljus och lugn och sånger Och med famnen sträckt mot morgonrodnan |
嘆いたりせずに 君の思い出を祝福しよう 去っていくとすぐに忘れ去られる者たちとは違うのだ こうして祖国は君のために泣いている 夕暮れが露の涙を流すように 夏に 喜びと 光と平和と歌あふれる中 腕を差し伸べながら 朝焼け空に向かって |
友人の画家 アルベルト・エデルフェルト(1847-1905)の葬儀のために作曲されたものです。詩はスウェーデン語で「旗手ストールの物語」より。混声合唱を葬儀ではシベリウス自身が指揮して演奏したのだそうです。シベリウスとこの画家は共にこのフィンランドの大詩人を敬愛していたので、こうしてここでテキストにも選ばれました。タイトルにもあるように「嘆くことなく」、明るく力強く故人をしのぶ1分ほどの短い曲ですが、透徹したハーモニーが魅力的。のちに別の人によって編曲された男声合唱版ふくめよく歌われています。
( 2015.09.02 藤井宏行 )