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Viipurin Laulu-Veikkojen kunniamarssi   JS219/JS220  
 
ヴィープリの歌う兄弟たちの栄誉行進曲  
    

詩: エローラ (Eero Eerola,1884-1939) フィンランド
      

曲: シベリウス (Jan Sibelius,1865-1957) フィンランド   歌詞言語: フィンランド語


Laulu kaikumahan nyt,Laulu-Veikot,hei,
sydän laulujen laineina läikkyy.
Taas mielemme toiveiden kentille vei,
kuvat kultaiset sielussa väikkyy.
Me laulamme rintamme rikkaaksi taas,
ja suureksi maailman pienen.
Murhe mennä saa,huolet haipukaa!
Minä riemujen kuningas lienen!
Joka mies on runon nyt ruhtinas
ja laulun laaksojen valtias,
joka miehen on mielessä toukojen kuu
kun kukkii orvonkin omenapuu
kun kulkurin rintakin riemuja saa
ja kaunis on päivä ja maa.

歌をこだまさせよ 今 歌う兄弟たちよ ヘイ
われらの心臓を鼓動させよ この響きに合わせて
再びわれらの思いは 希望の野へと向かう
黄金の写像が魂には映し出される
われらは歌い この胸は再び豊かさで満たされて
大きくなるのだ この小さな世界も
悲しみよ 去れ 悩みよ 消えよ!
私は歓喜の王なのだ!
人は誰も今 詩の王子
そして歌の谷間の支配者なのだ
人は誰も 五月を思っている
孤児のためにリンゴの花が咲く時のことを
そして放浪者の足取りにも喜びがあふれ
日も国も 美しき時のことを 


ヴィーブリン・ラウル=ヴェイコット男声合唱団のために1920年に書かれたアカペラ合唱曲です。のちの1929年に作曲者自身によって大幅な改定がなされ、全く違う曲と呼んでも良いような別バージョンができましたのでJS番号を二つ持つこととなりました。小気味よいリズムで生き生きと歌われる1920年版(JS219)と、もう少ししっとりとした、しかし力強い推進力に満ちた1929年版(JS220)、どちらも一度聴いたら忘れられないような素敵なメロディに満ちていますが、残念なことにほとんど取り上げられることはないようです。アンコールピースとしては詞も曲も絶妙なものだと思うのですけれども。

( 2015.08.31 藤井宏行 )


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