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Isänmaalle   JS98  
 
祖国  
    

詩: カヤンデル (Paavo Emil Cajander,1846-1913) フィンランド
    Helmiä Suomen runoudesta  Isänmaalle

曲: シベリウス (Jan Sibelius,1865-1957) フィンランド   歌詞言語: フィンランド語


Yks’ voima sydämehen kätketty on,
se voima on puhdas ja pyhä.
Se tuttuko on vai tuntematon,
niin valtaa se mieliä yhä.
Salamoina se tuntehet saa palamaan,
se taivaast’ on kotoisin kerrotaan,
ja isänmaa on sen nimi.

Se tunnussana se Suomenmaan
vei urohot kuolon teille,
vei nälkää,vaaroja voittamaan,
vei valoa voittamaan meille,
ja rauhan töissä se ollut on
se toivon tähti sammumaton,
joka tien vapautehen viittaa.

Niin aina olkohon Suomenmaass’
ain’ uljuutt’ uskollisuutta!
Kun vaara uhkaa,ne luokohot taas
vapautta ja valoa uutta.
Tää maa ei koskaan sortua saa,
eläköön tämä muistojen,toivojen maa,
eläköön,kauan eläköön Suomi!

ひとつの力がこの心の中に隠されている
その力は純粋にして神聖だ
知られていようと 未知なものであろうと
その力は魂をとらえ続ける
雷光のように情熱に火をつけ
それは天よりやってきたと言われている
そして祖国とはその名前なのだ

その合い言葉はスオミの国
勇者たちを死の旅へと送り出す
飢えや危難に打ち勝つために
光をわれらが勝ち取るために
そして平時の仕事においてそれは
消えることのない希望の星
それは自由への道を照らし出す

常にありますように このスオミの国に
勇気と そして忠誠が
危難が襲う時に われらにもたらすだろう
新たな自由と光を
この国は決して倒されることはない
永遠なれ 記憶と希望の地よ
永遠なれ 永遠なれ スオミよ!


アカペラの男声合唱曲として1899年に書かれましたが、翌年混声合唱に編曲、こちらの方が先に世に出たようで、今でも男声・混声それぞれでよく取り上げられます。1902年にパルムグレンが混声から編曲しなおした男声合唱版、更には1908年に作曲者自身が改めて男声合唱に編曲しなおしたものと色々な版があるようです。
作曲された1899年はロシアの圧政が厳しくなり始めた時期。この歌の詩は愛国的な機運に満ちています。音楽も力強く快活。傑作とはいえないかも知れませんがなぜか心惹かれる愛らしい歌です。

( 2015.08.23 藤井宏行 )


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