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Jääkärien marssi   Op.91a  
 
狙撃兵の行進曲  
    

詩: ヌルミオ (Heikki Nurmio,1887-1947) フィンランド
      

曲: シベリウス (Jan Sibelius,1865-1957) フィンランド   歌詞言語: フィンランド語


Syvä iskumme on,viha voittamaton,
meill’ armoa ei,kotimaata.
Koko onnemme kalpamme kärjessä on,
ei rintamme heltyä saata.
Sotahuutomme hurmaten maalle soi,
mi katkovi kahleitansa:
Ei ennen uhkamme uupua voi
kuin vapaa on Suomen kansa.
Kun painui päät muun kansan,maan,
me jääkärit uskoimme yhä.
Oli rinnassa yö,tuhat tuskaa,vaan
yks’ aatos ylpeä,pyhä:
Me nousemme kostona kullervon,
soma on sodan kohtalot koittaa.
Satu uusi nyt Suomesta syntyvä on,
se kasvaa,se ryntää,se voittaa.
Häme,Karjala,Vienan rannat ja maa,
yks’ suuri on Suomen valta.
Sen aatetta ei väkivoimat saa
pois Pohjan taivahan alta.
Sen leijonalippua jääkärien
käsivarret jäntevät kantaa
Yli pauhun kenttien hurmeisten
päin nousevan Suomen rantaa.

われらの攻撃は激しく われらの怒りは無敵だ
われらに慈悲などない 祖国もないのだ
すべての幸福は この剣の先にある
胸には優しさなど抱いてはいない
われらの戦の叫びは国中に響く
われらの束縛を断ち切るのだ
われらは戦いに疲れ果てることはない
このスオミの民が自由となるまで
他国の民が頭を垂れることを
われら狙撃兵たちは信じ続けていたのだ
胸には暗い夜が そこには幾千の痛みが しかし
たったひとつ 誇り高き神聖な思いがあった:
われらは立ち上がるのだ クレルヴォの復讐に
素晴らしきは戦いの運命に身を任すこと
スオミの新しい伝説が生み出されるのだ
それは育ち 押し寄せ 勝利する
ヘメの カレリアの ヴィエナの岸辺や陸は
ひとつの偉大なるスオミの力となる
この思いは力ずくでは奪えないのだ
この北国の天の下からは
その獅子の旗は 狙撃兵の
力強い腕によって掲げられ
激しい血みどろの戦場の轟音の上を
立ち上がるスオミの岸辺へと向かって行く


1917年 フィンランドは独立を果たしますが、すぐに旧宗主国ロシアの革命の影響を受けた社会主義者たちの赤軍と、それに反対する保守主義者(スウェーデンの支援を受けました)の白軍との間で内戦状態に突入します。シベリウスはそんな中、この白軍の一部隊(第27王立プロシア狙撃部隊)のための歌を書きました。それがこの曲です。このタイミングで書けば、政治的な立場が鮮明になってしまうということで、作曲者名は当時伏せられていたのだそうです。音楽はキッチュな軍歌で面白いメロディではありますがそんなに魅力的でもなく(ロシアの革命歌のようにも聴こえる)、シベリウスの作品だとは言われても誰も気が付かないのではないでしょうか。作品番号がついているのが不思議なくらいです。

( 2015.08.12 藤井宏行 )


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