Heitä,koski,kuohuminen JS94 |
止めるのだ 激流よ その泡立ちを |
Heitä,koski,kuohuminen, vesi vankka,vellominen! Heitä! Kosken tyttö,kuohuneiti! Istuite kihokivelle, kihopaaelle paneite! Sylin aaltoja aseta, käsin kääri käppyröitä, kourin kuohuja kohenna, jottei riusko rinnoillemme eikä päällemme päräjä! Akka aaltojen-alainen, vaimo kuohun-korvallinen! Nouse kourin kuohun päälle, yksin aallollen ylene kuohuja kokoamahan, vaahtipäitä vaalimahan, jottei syytöintä syseä, iatointa vierettele! |
止めるのだ 激流よ その泡立ちを 奔流よ 静まれ! 止めるのだ!激流の娘よ 泡の乙女よ! 座るのだ 流れの中の岩の上に 濡れた岩の上に! その膝を洗う波を お前の両手ですくい その手で急流を抑えるのだ われらの胸にしぶきがかからぬように われらの頭の上に落ちぬように! 老貴婦人よ 大波の下の レディよ 波を枕の! 上げておくれ 泡の上にその頭を 上げておくれ 波の上にその胸を 泡を高く盛り上げて その目で泡を見届けてくれ 無垢なる者が飲み込まれぬように 罪なき者が投げ出されぬように! |
アカペラの男声合唱作品です。詩はカレワラの第40章より。シベリウスの同じ男声合唱曲Op.18の第3曲「舟の旅」もカレワラの第40章からでしたが、ちょうどあちらに取り上げられたすぐ後のところ。老ワイナミョイネンの舟に同乗していた英雄レミンカイネンが逆巻く波を鎮めようと叫ぶ呪文の部分です。シベリウスの作曲も「舟の旅」と同時期になされたのだそうですがこちらは完成されることなく、スケッチの状態で残されたものを合唱指揮者のエリック・ベルイマンが完成させ、彼の合唱団で1961年に初演したのだそうです。
( 2015.08.01 藤井宏行 )