TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Ach,wenn ich doch ein Immchen wär   Op.3-6  
  Sechs Gesänge
ああ ぼくが可愛い蜂だったなら  
     6つの歌

詩: オステルヴァルト (Karl Wilhelm Osterwald,1820-1887) ドイツ
    Gedichte - 1. Erstes Buch: Lieder 2 Ach,wenn ich doch ein Immchen wär

曲: フランツ (Robert Franz,1815-1892) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Ach,wenn ich doch ein Immchen wär,
Frisch,flinck und frei und klein und fein:
An jedem süßem Blumenblatt
Tränk ich im Frühlingsduft mich satt.
Wie wollt ich säugen Tag und Nacht
An all der frischen Frühlingspracht.

Husch! gings zu allen Blumen hin,
Sie wissen schon,daß ich es bin.
Die ganze,ganze Frühlingslust
Sög ich dann ein in meine Brust,
Und hätt ich ihn so ganz in mir,
Den Frühling,Liebchen,brächt ich dir.


ああ ぼくが可愛い蜂だったなら
元気で すばしっこくて 自由で 小さくて可愛い
あちこちの甘い花びらで
ぼくは飲むのに 春の香りの中 その蜜を
どれほどぼくは啜りたいことか 昼も夜も
すべての春の素晴らしさを

シーッ!行ったよ 花たちみんなのもとに
君たちも知ってるだろ ぼくが誰かは
すべての すべての春の喜びを
ぼくは吸い込むんだ この胸の中へと
そしてぼくはそれを すっかり自分のものにしたい
春を 恋する人よ ぼくは君を抱くんだ


ハチにわが身をなぞらえる詩というのはあまり見かけないような気がするのですが、なかなかかわいらしい表現で面白い内容ですね。1分少々の短い歌ですが、さわやかな春のあこがれにみちた愛すべき歌です。

( 2015.05.08 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ