Ne veter,veja s vysoty Op.17-5 10 Romansov |
それは風じゃない、高いところから吹いてきて 10のロマンス |
Ne veter,veja s vysoty, Listov kosnulsja noch’ju lunnoj. Moej dushi kosnulas’ ty. Ona trevozhna,kak listy, Ona,kak gusli,mnogostrunna. Zhitejskij vikhr’ ee terzal I sokrushitel’nym nabegom, Svistja i voja,struny rval I zanosil kholodnym snegom. Tvoja zhe rech’ laskaet slukh, Tvoe legko prikosnoven’e, Kak ot tsvetov letjashchij pukh, Kak majskoj nochi dunoven’e. |
それは風じゃない、高いところから吹いてきて 月夜に木の葉を揺らしたのは それはあなただ、僕の心に触れたのは 心は木の葉が揺れるようにときめき グーズリの弦が鳴るようにかき鳴らされた 突風にばらばらに引き裂かれるように 僕の心は痛めつけられて 唸り、叫び、引き裂かれ 冷たい雪の下に埋もれてしまっていた だがあなたの声は優しく耳に響き そっと僕の心に触れてくれた まるで舞い散る花びらが触れたかのように まるで五月の宵の吐息のように |
リムスキー=コルサコフが同じ詩につけた歌曲がロマンティックでため息ものの美しさを見せて極めて良く知られていますが、タネーエフが書いた曲も魅力的です。リムスキーのものに雰囲気は良く似ていますがもっと流麗で熱烈。ピアノの伴奏も熱くダイナミックです。
( 2015.05.04 藤井宏行 )