B’etsja serdtse bespokojnoe Op.17-9 10 Romansov |
休みなく心臓は鼓動し 10のロマンス |
B’etsja serdtse bespokojnoe, Otumanilis’ glaza. Dunoven’e strasti znojnoe Naletelo,kak groza. Vspominaju ochi jasnye Dal’nej sputnitsy moej, Povtorjaju stansy strastnye, Chto slozhil kogda-to ej. Ja zovu ee,zhelannuju, Uletim s toboju vnov’ V tu stranu obetovannuju, Gde venchala nas ljubov’. Rozy tam tsvetut dushistee, Tam lazurnej nebesa, Solov’i tam golosistee, Gustolistvennej lesa. |
休みなく心臓は鼓動し 目は霞んでゆく 熱き情熱の吐息は 噴き出すのだ まるで嵐のように 私は思い出す あの澄んだ瞳を 遠くにいる恋人の 情熱的な詩の繰り返しを 私がかつてあの人のために書いてきた詩の 私はあの人を呼ぶ 願わくば 再びあなたと一緒に飛んで行きたいと あの約束の地へと そこでは私たちの愛が蘇るのだ バラがそこでは香り高く咲き そこは一層青いのだ 空は ナイチンゲールは声高く啼き 緑豊かなのだ 森は |
社会派詩人ネクラーソフのイメージとは少々違う熱烈な愛の詩ですが、思い焦がれる強い気持ちがぶつけられた印象深いものです。タネーエフも心臓の鼓動を思わせる激しいピアノの強打と熱く盛り上がる歌声で魅力的な音楽に仕上げています。ネクラーソフの詩につけた数少ない歌曲中の傑作として歌い継がれて行けばいいのですが。
( 2015.04.29 藤井宏行 )