Frühling und Liebe Op.3-3 Sechs Gesänge |
春と愛 6つの歌 |
Im Rosenbusch die Liebe schlief, Der Frühling kam,der Frühling rief; Die Liebe hört's,die Lieb' erwacht, Schaut aus der Knosp' hervor und lacht, Und denkt,zu zeitig möcht's wohl sein Und schläft dann ruhig wieder ein. Der Frühling aber läßt nicht nach, Er küßt sie jeden Morgen wach, Er kos't mit ihr von früh bis spät, Bis sie ihr Herz geöffnet hat Und seine heiße Sehnsucht stillt, Und jeden Sonneblick vergilt. |
バラの茂みの中 愛が眠っている 春がやって来た 春が呼んでいる 愛はその声を聞き 愛は目覚めて つぼみから外を眺め そしてほほ笑む それから考えるのだ まだ早すぎるなと そして再び 安らかに眠りについてしまう 春はしかし そんなことはさせない 毎朝彼女にキスをして目を覚まさせる 彼女を愛撫するのだ 朝から晩まで 彼女が心を開くまで そして熱い憧れを冷まし あの太陽の眼差しを和らげるのだ |
ドイツ語で「春」は男性、「愛」は女性名詞です。したがって「春夫と愛子」とでも言うような感じの擬人化が面白い詩です。メロディは地味ですがさわやかで愛らしい曲で思わず微笑んでしまいます。
( 2015.04.29 藤井宏行 )