Tableau4 Karelia |
第4景 劇音楽 カレリア |
Häll om en afton då rim faller på, I biden mig väl! Ut rider den svennen sin gångare grå, I biden mig väl! Sadel af silfver och betslet af gull I biden mig väl! Själf rider den svennen så dygde full, I biden mig väl! Så rider han i rosenne lund, I biden mig väl! Där fann han en dal med frur och jyngfrur, I biden mig väl! Han band sin häst vid liljekvist, I biden mig väl! Han bär en stor glädje det är honom vist. I biden mig väl! Vi finnoms väl åter om midsommars tid, I biden mig väl! När dagen görs lång och natten görs blid, I biden mig väl! Vi finnoms väl åter om midsommarsdag, I biden mig väl! När lärkjan sjunger och göken gal. I biden mig väl! |
夕暮れ遅く 霜の降りる頃 あなたは私を待っている! 駆け行くは少年の乗った 灰色の馬 あなたは私を待っている! 銀の鞍に 金の手綱 あなたは私を待っている! 駆け行く少年は 見事な綱さばき あなたは私を待っている! 駆けて行く 花咲く茂みの中を あなたは私を待っている! そこで見つけた 踊る女たちや若い娘たちを あなたは私を待っている! 馬を繋いだ ユリの枝に あなたは私を待っている! 彼はとても喜んだ 本当に あなたは私を待っている! 私たちはまた会おう 真夏の時 あなたは私を待っている! 昼が長くて 夜が穏やかな あなたは私を待っている! 私たちはまた会おう 真夏の日に あなたは私を待っている! ヒバリが歌い カッコウが鳴く日に あなたは私を待っている! |
カレリアの中心的都市ヴィープリが栄華を極めていた15世紀半ばの城の大広間で歌われる吟遊詩人の歌がここで取り上げられています。聴いているカルル・クヌットソン・ブーンデははじめこの地方の君主で、のちにスウェーデン王となった人なのだそうです。それもあってここでの歌はスウェーデン語です。このようにフィンランドは長くスウェーデンの支配下にあり、シベリウス自身もなじみがあるのはスウェーデン語の方でした。歌曲のほとんどがスウェーデン語の詩につけられていることも思い起こされます。
この曲は「カレリア組曲」の第2曲バラードにも使われており、歌のメロディはイングリッシュ・ホルンで演奏されています。
( 2015.02.22 藤井宏行 )