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Vakkhicheskaja Pesnja   Op.27-1  
  Dve pesni na slova A. Pushkina
バッカスの歌  
     プーシキンの詩による二つの歌

詩: プーシキン (Aleksandr Sergeyevich Pushkin,1799-1837) ロシア
      Вакхическая песня (1825)

曲: グラズノフ (Aleksandr Konstantinovich Glazunov,1865-1936) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Chto smolknul veselija glas?
Razdajtes’,vakkhal’ny pripevy!
Da zdravstvujut nezhnye devy
I junye zheny,ljubivshie nas!
Polnee stakan nalivajte!
Na zvonkoe dno
V gustoe vino
Zavetnye kol’tsa brosajte!
Podymem stakany,sodvinem ikh razom!
Da zdravstvujut muzy,da zdravstvuet razum!
Ty,solntse svjatoe,gori!
Kak eta lampada bledneet
Pred jasnym voskhodom zari,
Tak lozhnaja mudrost’ mertsaet i tleet
Pred solntsem bessmertnym uma.
Da zdravstvuet solntse,da skroetsja t’ma!

なぜに静まるのだ 喜びの声は?
響かせよ バッカスの賛歌を!
栄えあれ 優しい乙女たちよ
そして若妻たちよ かつてわれらを愛してくれた!
グラスになみなみと注げ!
底に響かせよ
濃厚なワインの中へ
聖なる指輪を投げ込むのだ!
グラスを上げよ グラスを再び動かすのだ!
栄えあれ ミューズたちよ 栄えあれ 理性よ!
そなた 聖なる太陽よ 燃えよ!
そしてこのランプの光が薄れて行くように
明るい夜明けの輝きを前にして
偽の知恵は色あせ 消えて行くのだ
太陽の不滅の叡智を前に
栄えあれ 太陽よ 闇は消え去るが良い!


グラズノフのあまり知られていない多くの歌曲の中でも、このロマンティックなメロディはなかなかに魅力的だからでしょうか、知る人ぞ知る傑作として愛されています。あの歴史的バス歌手、フェドール・シャリアピンの録音したものもあり、その情感あふれる歌声はすばらしいです。色々なレーベルからSP復刻されていますので容易に耳にできるかと思いますが、残念ながらこれ、管弦楽伴奏に編曲されていて、この編曲が気の抜けたオペラのように響くものですから彼の熱唱をちょっと損なってしまっています。ピアノ伴奏ではNorthern Flowersというレーベルにあるグラズノフ歌曲集で、ユーリ・セーロフのピアノにリュドミラ・シキルティルのメゾソプラノ、情感あふれるピアノにしっとりとした歌でこれまたなかなか魅力的でした。

( 2015.01.31 藤井宏行 )


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