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しぐれに寄する抒情 ５つの抒情歌 その１ |
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しぐれ しぐれ もしあの里をとほるなら つげておくれ あのひとに わたしは 今夜もねむらないでゐた・・・ と あのひとに つげておくれ しぐれ |
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この詩は秘めやかに愛をつぶやくとても情感あふれるものだからでしょうか、とてもたくさんの作曲家に取り上げられております。その中でもこの大中作品は平井康三郎、團伊玖麿のものと並んでもっとも良く知られています。これらの中でも歌われる頻度はダントツでこの大中作品が多いでしょうか。
1947年、まだ作曲者が二十代前半の作品。みずみずしい響きにあふれています。恋する熱い想いに共感できる若さゆえのことでしょうか。
男女共に良く愛唱されていますが、この熱さはやはりテノールの声が一番しっくりくる歌のように思います。
( 2015.01.17 藤井宏行 ）