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Sleep    
 
眠り  
    

詩: フレッチャー (John Fletcher,1579-1625) イングランド
    The Woman Hater  

曲: ウォーロック (Peter Warlock,1894-1930) イギリス   歌詞言語: 英語


Come,Sleep,and with thy sweet deceiving
Lock me in delight awhile;
Let some pleasing dreams beguile
All my fancies; that from thence
There may steal an influence
All my powers of care bereaving.

Though but a shadow,but a sliding,
Let me know some little joy!
We that suffer long annoy
Are contented with a thought
Through an idle fancy wrought:
O let my joys have some abiding!

来れ、眠りよ そして甘美な偽りをもって
私をつかのまの楽しみの中に閉ざしてくれ
好ましい夢で
わたしの想像力を喜ばせ
その憂いを忘れる力を
強めてくれ

たとえそれが影にすぎなくても、 かりそめにすぎなくても、
小さな喜びを与えておくれ!
長く苦しんでいる人間は
貧しい想像力の作り出すものでも
満足するのだ
おお、私の楽しみよ、いま少し留まってくれ

ウォーロックは近代の英国の歌曲作曲家ですが、この作品は詩にエリザベス朝の物を用い、ダウランドを思わせる歌曲です。それもそのはず、彼はダウランドの歌曲集の編集をしていたそうです。
この作品は小節線を排した記譜法による、詩の韻律を重視したものだそうです。楽譜は見ていませんが、聴いてみてもそのような自在さは感じられます。

*アップショウ(ソプラノ)&ギャレット(ピアノ)(ノンサッチ) >アルバム「ホワイトムーン」
*イアン・パートリッジ(テノール)&J.パートリッジ(ピアノ)(エトセトラ)

ドーン・アップショウの名盤「ホワイトムーン」のトップに置かれています。さすが万全の歌唱です。わたしはこれが出るまでパートリッジを聴いていましたが、これも素晴らしいです。ドーンほど洗練されてはいませんが、バロック以前の得意な彼らしく古雅な味わいを良く出しています。

( 1998.08.05 甲斐貴也 )


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