La bonne chanson Chansons grise |
よき歌 灰色の歌 |
La dure épreuve va finir. Mon coeur,souris à l'avenir! Ils sont finis,les jours d'alarmes, Où j'étais triste jusqu'aux larmes! J'ai tu les paroles amères, Et banni les sombres chimères! Mes yeux,exilés de la voir, De par un douloureux devoir, Mon oreille,avide d'entendre Les notes d'or de sa voix tendre, Tout mon être et tout mon amour Acclament le bienheureux jour, Où,seul rêve et seule pensée, Me reviendra la fiancée! |
きびしい試練は終わるだろう ぼくの心よ 未来にほほ笑むのだ! 終わったのだ あの不安の日々は 涙が出るほど悲しかったあの日々は! ぼくは苦い言葉を飲み込み そして追い払った 暗い幻影を! このぼくの目は あの人を見ることがかなわなかったが つらい義務のために このぼくの耳は 聞きたくてたまらなかったが あの人の優しい言葉の金色の響きを ぼくの存在全体が すべてのぼくの愛が 歓呼しているのだ この祝福すべき日を ぼくの唯一の夢 ぼくの唯一の想い フィアンセが戻ってくる その日を! |
ヴェルレーヌの詩自体にはタイトルがついていない、詩集「よき歌(やさしき歌)」の12番目の詩です。アーンはこの曲に詩集のタイトルをつけましたが、詩集の幸福感をうまくまとめた代表的な詩と言えないこともないでしょうか。ですが意外と歌にはなっていないようで、私が見つけたのはアーンのものだけです。また原詩は8節からなっていますが、アーンの曲では第3節が省略されていますので、ここでも省略しました。
( 2014.12.06 藤井宏行 )