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Creation   Op.24-8  
  Vedic Hymns
創造  
     ヴェーダの詠唱

詩: ホルスト (Gustav Holst,1874-1934) イギリス
       原詩:Vedic Hymns

曲: ホルスト (Gustav Holst,1874-1934) イギリス   歌詞言語: 英語


Then,Life was not!
Non-life was not!
No vast expanse of air,
Nor vaster realm of sky that lies beyond.
Was water there,the deep abyss of ocean?
Then,Death was not!
Non-death was not!
No change of day and night.
And,cov'ring all,the gloom was lost in gloom.
All was unseen,One universe unknown.
Then there was One! One alone!
Calm and self-existing:
Beyond and apart was naught.
Then up rose Desire,
Fierce glowing Desire.
The seed of spirit,
The germ of mind,
The source of life,
Begetting mighty forces,
All heaved in restless motion.
Who then knows,
Who can now declare
Whence cometh creation?
He the Primal One whose
Eye controlleth all things,
He alone doth know it,
Or perchance even
He knoweth it not!

そのとき 生けるものはなかった!
生きざるものはなかった!
大気の広大な広がりもなく
そこに横たわる空の更に広大な領域もなかった
水はあったのか 海の深い深淵は?
そのとき 死せるものはなかった!
死せざるものはなかった!
昼と夜のうつろいもなく
そして全てを覆う 暗闇は暗闇の中に失われていた
すべて目には見えず 宇宙は知られずにいた
そのとき 一つだけがあった!ただ一つだけが!
静かに ただ存在していた
超越し離れていたのだ 無が
そのとき 欲望が湧き上がった
激しく輝く欲望が
それは精神の種
心の芽、
生命の源
強大な力を生み出し
すべては休みなき動きのうちに吐き出された
誰がいったい知るであろう
誰が今述べることができよう
創造がどこから来るかなど?
あのお方 始原のお方にして その
目が万物を制御するお方
彼だけがそのことをご存じだ
いや少なくとも
彼はご存じだ それが違うことを!


天地創造の話を今度は取り上げています。目に見えないところを描き出すのでもともと難解になりやすい内容ですが、ヒンズー世界の知識に乏しい私には良く分からないところも多く、意味不明の訳になってしまっている部分も多いかと思います。ご指摘頂けますとたいへん有難いです。
音楽も詩の難解さを受けてかかなり地味で抑えたメロディで始まりますが、やがて創造のエネルギーをまともに受けて力強く盛り上がって行きます。

( 2014.11.29 藤井宏行 )


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