Fair house of joy Op.12-7 Seven Elizabethan Lyrics,Op. 12 |
喜びの美しき家 7つのエリザベス朝抒情詩 |
Fain would I change that note To which fond Love hath charm'd me Long,long to sing by rote, Fancying that that harm'd me: Yet when this thought doth come 'Love is the perfect sum Of all delight!' I have no other choice Either for pen or voice To sing or write. O Love! they wrong thee much That say thy sweet is bitter, When thy rich fruit is such As nothing can be sweeter. Fair house of joy and bliss, Where truest pleasure is, I do adore thee: I know thee what thou art, I serve thee with my heart, And fall before thee. |
喜んで調べを変えることもできよう 好ましき愛が私を魅了したその調べで 焦がれ 焦がれてきたのだ そらで歌うことを それが私に害をなしたと夢想しながらも だが この考えがやってきた時には 「愛とは 完璧に合わせたものだ すべての喜びを!」 私に他の選択肢はなかった ペンか 声以外の 歌うか 書くかの おお愛よ!皆がそなたを悪しざまに 言うのだ そなたの甘美さは苦いなどと そなたの豊かな果実は 何物も比べられぬ程に甘いというに 喜びと幸せの美しき家よ この上ない喜びのあるところよ 私はそなたを愛する 私は知っている そなたが何者なのかは 私は仕えよう そなたに心から そしてそなたの前に身を投げ出そう |
これはトビアス・ヒューム(Tobias Hume (c1569 - 1645))の歌なのだそうで、詩も彼の作とされていることもあります。終曲にふさわしく力強い愛の賛歌。堂々たる迫力で曲を閉じます。
( 2014.11.09 藤井宏行 )