Nevolja Op.15-5 Shest’ khorov |
籠の鳥 6つの合唱曲 |
Chto,ty solovejushko,kormu ne kljuesh’? Veshaesh’ golovushku,pesen ne poesh’? «Pelosja solov’jushku v roshchitse vesnoj Veshnaju golovushku v kletke zolotoj! Podruzhka na vetochke tuzhit obo mne, I stonut maly detochki; do pen’ja li mne?» Otperto okoshechko k roshchitse tvoej, Bud’ schastliv,moj kroshechka,uletaj skorej! |
どうしたのお前 ナイチンゲールよ 餌もついばまないで? 小さな頭を垂れて 歌も歌わないなんて? 「ナイチンゲールは歌ってたのです 春の森の中で 今は頭を垂れています この金色の籠の中で 女房も泣いています あの枝の上で 小さな子供達も嘆いているのに どうして歌えるでしょう?」 窓は開けたよ お前の森に向かって 幸せにおなり 私のかわいい鳥よ 急いで飛んで行くのですよ! |
詩のツィガーノフは「赤いサラファン」の歌詞を書いた人で、民謡詞のスタイルを得意としたのだそうです。ここで取り上げられた詞も籠の鳥と飼い主との対話ということで民謡に通じるでしょうか。やさしい飼い主にふさわしく音楽もたいへん優しい響きに満ちています。
( 2014.10.31 藤井宏行 )