ふるさとの空 歌曲集「啄木に寄せて歌える」 |
|
ふるさとの空遠みかも 高き屋にひとりのぼりて 愁ひて下る |
|
再び「初恋」で描き出された気宇壮大な音楽が戻って参ります。これも「初恋」や「やはらかに」に負けないインパクトで印象に残るのですが、残念なことにほとんど歌われることもなくなっています。テーマが大きすぎて「初恋」ほど共感しにくいというところもあるのでしょうか。
「一握の砂」の中ほど 「秋風のこころよさに」とあるサブセクションの最初の歌です。天高き秋の空にふさわしい美しい歌です。
( 2014.10.25 藤井宏行 )