わかれ来て 歌曲集「啄木に寄せて歌える」 |
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わかれ来てふと瞬けば ゆくりなく つめたきものの頬をつたへり |
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3曲目は重たい和歌に戻ります。短い曲にしてはえらく長大な前奏に引き続き悲しみに浸った歌が続きます。これは「一握の砂」より。妻子や友人と別れて乗った車中で詠んだ歌のようです。
( 2014.10.25 藤井宏行 )