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逢ひて来し夜は    
  抒情小曲集
 
    

詩: 室生犀星 (Murou Saisei,1889-1962) 日本
    青き魚を釣る人 (1923)  逢ひて来し夜は

曲: 清水脩 (Shimizu Osamu,1911-1986) 日本   歌詞言語: 日本語


うれしきことを思ひて
ひとりねる夜はさいはひの波をさまり
小さくうれしさうなるわれのいとしさよ
やがてまた
うれしさを祈りに乗せて
君がねむれる家におくらむ



7曲目から3曲続いて詩集「青き魚を釣る人」より。タイトルにもあるようにデートのあとの幸せな余韻を味わっている、これも実に魅力的な恋の歌です。しみじみとした喜びの描写が詩にも音楽にもあふれていますが、ちょっと控え目すぎたかも知れません。その控え目さが堪えられないという人も多いことでしょうが。

( 2014.10.24 藤井宏行 )


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