小曲 抒情小曲集 |
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眼(まなこ)つむりてすみやかに 君をねんじて十字をきれば 熱きもの ひとすぢのけぶりとなりて 真青の竹をのぼりゆく |
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続く第6曲も熱い愛の想いですが、こちらはもっと純情ですね。犀星はクリスチャンではなかったようですけれども恋しさのあまりにこんな祈りをしてしまうという心情にはとても共感できます。清水の書いたのは優しい愛の歌。とてもさりげないですがそこがたまらなく愛おしくなる、そんな歌です。
( 2014.10.24 藤井宏行 )