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La Chanson du pêcheur (Lamento)   CG. 397  
 
漁師の歌 (ラメント) (1872)  
    

詩: ゴーティエ (Théophile Gautier,1811-1872) フランス
    La Comédie de la Mort  La chanson du pêcheur

曲: グノー (Charles Gounod,1818-1893) フランス   歌詞言語: フランス語


Ma belle amie est morte,
Je pleurerai toujours;
Sous la tombe elle emporte
Mon âme et mes amours.
Dans le ciel,sans m'attendre,
Elle s'en retourna;
L'ange qui l'emmena
Ne voulut pas me prendre.
Que mon sort es amer!
Ah! sans amour s'en aller sur la mer!

La blanche créature
Est couchée au cercueil;
Comme dans la nature
Tout me paraît en deuil!
La colombe oubliée
Pleure et songe à l'absent;
Mon âme pleure et sent
Qu'elle est dépareillée.
Que mon sort est amer!
Ah! sans amour s'en aller sur la mer!

Sur moi la nuit immense
S'étend comme un linceul,
Je chante ma romance
Que le ciel entend seul.
Ah! comme elle était belle,
Et comme je l'aimais!
Je n'aimerai jamais
Une femme autant qu'elle
Que mon sort est amer!
Ah! sans amour s'en aller sur la mer!

俺の可愛いあのこは死んじまった
俺はずっと泣くばかり
墓の下にあの娘は持って行っちまったんだ
俺の魂と恋心を
天国へと 俺を待たずに
行ってしまったんだ
あの娘を連れて行った天使は
俺を一緒には連れて行かない
なんというむごい運命
ああ、愛もなく 海に出なければならないとは!

白い肌をしたあの娘は
柩の中に眠っている
周りのものはまるで
みな喪に服しているようだ
残されたハトは
なくしたつがいを思って鳴く
俺の魂も泣き
あの娘をなくしたことを感じる
なんというむごい運命
ああ、愛もなく 海に出なければならないとは!

俺の上では、この果てしない夜が
まるで死に装束のように広がっている
俺はロマンスを歌うが
それを聴くのは夜だけだ
ああ、あの娘はなんて綺麗だったのか
俺はどれほどあの娘を愛していたことか
あの娘を愛したほどには
俺はだれも愛せない
なんというむごい運命
ああ、愛もなく 海に出なければならないとは!


フォーレ初期の作品「漁師の歌」あるいはベルリオーズの歌曲集「夏の夜」の中にある「入江にて」と同じゴーティエの詩にグノーもまたメロディをつけています。雰囲気的にはフォーレの曲に良く似ているでしょうか(調べたらほぼ同時期の作曲のようです)。漁師の歌にしては品がありすぎるような感じもしますが、美しいメロディはため息ものです。

( 2014.09.20 藤井宏行 )


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