Slyshu li golos tvoj |
あなたの声を聞くと |
Slyshu li golos tvoj Zvonkij i laskovyj, Kak ptichka v kletke Serdtse zaprygaet; Vstrechu l’ glaza tvoi Lazurno-glubokie, Dusha im navstrechu Iz grudi prositsja, I kak-to veselo I khochetsja plakat’, I tak na sheju by Tebe ja kinulsja. |
ぼくはあなたの声を聞くと その良く響く優しい声を まるで籠の中の鳥のように 心臓がドキドキし始めるんだ ぼくはあなたの瞳に出会うと その海の深い青のような瞳に ぼくの魂はその瞳に向かって 胸から飛び出していくんだ そしてなぜだか陽気になって 泣きたくなってしまう それから肩を抱こうと ぼくはあなたに駆け寄りたくなるんだ |
詩人レールモントフより10歳年長のグリンカですが、彼の詩に曲をつけたものが2曲だけあります。そのうちひとつがこの屈託のない愛の詩、グリンカの素朴なメロディにマッチして、まるでシューマンの恋の歌のように爽やかに響きます。1848年の作曲ということですが、既にレールモントフは決闘でその短い生涯を終えていました。
( 2014.09.16 藤井宏行 )