La luna |
月 |
Piccina bruna,lo sai perch'è sì pallida la luna? La luna è il cuore d'una ragazza bella come un fiore. V'abitava l'amore ed era un sole! Quando l'amor fuggì,il cuore impallidì: l'accolse il cielo. Ma tra il notturno velo, il cuor che s'addolora, guarda la terra ancora,e più si discolora,e più si discolora! Piccina,ormai perché la luna è pallida lo sai! |
栗色の髪のお嬢さん 知ってるかい どうしてあんなに月が青白いのか? 月は花のように美しい乙女の心をしてるのさ そこには愛が宿り まるで太陽のようだった! けれど愛が逃げ出した時 その心は蒼ざめて 天国へと召されてしまったんだ でも夜のヴェールに包まれると 悲しくなった心は 再び地上を眺めて 一層色を失う 一層色を失ってしまうんだ お嬢さん どうして月が蒼ざめているのか 今君も分かっただろう! |
2014年の十五夜の日に取り上げましたが、この曲のイメージは荒涼たる冬空に冷たく浮かんでいる蒼ざめた月、とてもお月見ウサギが餅を搗いているようなのんびりした雰囲気ではありません。男の子が恋人に語りかけていることになっていますが、リリックなソプラノが高音を効かせて幻想的に歌うととても映える歌です。
1912年の作曲、詩のG.Menasciの経歴は確認できませんでしたのでもしかすると著作権がまだ切れていない可能性もありますが、イタリアは戦時加算がないので、1964年までこの人が存命でなければ掲載可です。そこでクレームがあれば取り下げるということで原詩と訳詞をアップさせて頂くこととしました。
( 2014.09.08 藤井宏行 )