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Rêve de la bien aimée    
 
愛しきものの夢  
    

詩: クールモン (Louis de Courmont,1828-1900) フランス
      

曲: ビゼー (Georges Bizet,1838-1875) フランス   歌詞言語: フランス語


J'ai rêvé que mon coeur était,comme jadis,
Une source d'eaux vives;
Et lui,l'oiseau de paradis
Qui chantait sur ses rives.

J'ai rêvé que mon oeil était un pur rayon
De l'aube printanière;
Et lui,le léger papillon
Volant dans sa lumière.

Ah! j'ai rêvé que mon corps était inanimé,
Plus froid,plus blanc que neige;
Et lui,le linceul bien fermé
Qui le couvre et protège.

J'ai rêvé que ma lèvre était,aux jours heureux,
Une grenade éclose;
Et lui le zéphyr amoureux,
Qui sur elle se pose.

J'ai rêvé que mon sein était une oasis
De déserts entourée;
Et lui le voyageur assis
A son ombre dorée.

Ah! j'ai rêvé que mon âme errait seule au milieu
Des ombres éternelles;
Et que lui,mon ange,vers Dieu
L'emportait sur ses ailes!


私は夢を見た 自分の心が 昔と同じように
流れる水の泉となっている夢を
そしてあの人が 楽園の鳥となって
その岸辺で歌ってる夢を

私は夢を見た 自分の瞳が 澄んだ光になって
春の朝焼けになる夢を
そしてあの人が 軽やかな蝶となって
その光のまわりを舞っている夢を

ああ 私は夢を見た 自分の体が生気を失い
冷たく 雪より白くなる夢を
そしてあの人は 帷子を着せて
体をおおい 守ってくれる夢を

私は夢を見た 自分の唇が 幸せな日々に
ひとつのつぼみを開かせる夢を
そしてあの人が 恋の西風となって
その上を吹いてくれる夢を

私は夢を見た 自分の胸がオアシスとなって
砂漠に囲まれている夢を
そしてあの人が 休んでいる旅人となって
黄金のテントの中にいる夢を

ああ 私は夢を見た 自分の魂がさまよって
永遠の闇の中をさまよう夢を
そしてあの人は 私の天使は 神さまのもとへと
その翼を広げて運んでくれる夢を


これもほとんど知られていない歌ですが、メロディスト ビゼーの面目躍如の曲です。ゆったりとたゆたうような穏やかなメロディの主部がひときわ印象的。間は歌詞の展開に合わせて表情を変えますが、最後は堂々と曲を閉じます。
Orfeoのビゼー歌曲集CDに収録されていました。

( 2014.09.06 藤井宏行 )


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