Nuit d'automne Op.8-3 Quatre poèmes |
秋の夜 四つの詩 |
Le couchant est si beau,parmi Les arbres d'or qu'il ensanglante Que le jour qui meurt à demi, Retarde sa mort grave et lente. Le crépuscule,sur les roses, Est si pur,si calme et si doux, Que toutes ne se sont pas closes Et que j'en cueille une pour vous. Les feuilles chuchotent si bas, Une à une ou toutes ensemble D'arbre en arbre,qu'on ne sait pas, Si tu ris,ou si le bois tremble. La rivière coule si douce Entre les roseaux bleus des prés Si douce,si douce,si douce Qu'on ne sait pas si vous pleurez. La nuit d'ombre,de soie et d'or Du fond du silence est venue, Et l'automne est si tiède encor Que tu pourras t'endormir nue. |
日没は美しい 金色の森を血に染めている 半ば死に行く昼の その厳粛でゆったりした死を遅らせるのだ バラたちの上の黄昏は とても清らかで 静かで そして甘美だ すべての花がまだ閉じてはいなかった 私はその一輪を君のために摘んだ 木の葉はささやく とてもひそやかに 一枚また一枚と あるいは皆揃って 木から木へと それは誰にも分からない 君が笑っているのか それとも木々が震えているのかは 川は流れて行く とても優しく 牧場の青い葦の間を とても優しく とても優しく とても優しく 分からないほどに 君が泣いているのかどうか 影の夜が 絹の そして黄金の夜が 静けさの深みからやってきた そして秋はまだとても暖かく 君は眠りにつくことができるのだ 裸で |
真っ赤な秋の夕暮れはまた、血に染まった死を感じさせる愛のエクスタシーの時でしょうか。人生の黄昏を感じさせる秋の描写としては何とも生々しい、生命感あふれるものとなりました。まだ夏の暑さも残している初秋の情景のようで何とも強烈です。
ルーセルの音楽はそうは言いながらちょっと枯れた感じもする穏やかなもの、裸で寝ている恋人の姿はみじんも感じさせない気品あふれる響きが印象的です。
( 2014.08.31 藤井宏行 )