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Barcarola   CG. 336  
 
舟歌  
    

詩: ザフィーラ (Giuseppe Zaffira,-) イタリア
      

曲: グノー (Charles Gounod,1818-1893) フランス   歌詞言語: イタリア語


Vedi che bella sera!
Tutto col dì riposa
La gondola leggiera
Ci chiama in alto mar!
Sull' onda silenziosa
Vien meco a navigar
Sull' onda silenziosa
Vien meco a navigar!

Sotto l'immenso manto
Del ciel che più s’imbruna
Oh! guarda,dolce incanto
Le stelle scintillar

A' raggi della luna,
Vien meco a navigar,
A' raggi della luna,
A' raggi della luna,
Vien meco Vien meco
Vien meco a navigar

Là su quell' acque amate
Pace allo spirto anelo
Avrem compagni il cielo
L'aura,le stelle,il mar.

Sull' onde addormentate,
Sull' onde addormentate,
Vien meco a navigar
Sull' onde addormentate,
Vien meco a navigar
Sull' onde addormentate,
Vien meco a navigar
Vien meco,Vien meco,
Vien meco a navigar


ご覧 とっても美しい夜だ!
すべてが一日と共に安らいでいる
軽やかなゴンドラが
私たちを海へと呼んでいる!
静かな波の上を
さあ 一緒に漕ぎ出そう
静かな波の上を
さあ 一緒に漕ぎ出そう!

巨大なマントの下で
どんどん暗くなる空のマントの
ああ!ご覧 甘い魅惑が
星たちのきらめきの

月明かりのもと
さあ 一緒に漕ぎ出しましょう
月明かりのもと
月明かりのもと
さあ一緒に さあ一緒に
さあ 一緒に漕ぎ出しましょう

この愛の海の上で
私は心の中の平和に憧れます
私たちには道連れがいるのです 空と
そよ風と 星たちと海とが

眠っている波の上を
眠っている波の上を
さあ 一緒に漕ぎ出しましょう
眠っている波の上を
さあ 一緒に漕ぎ出しましょう
眠っている波の上を
さあ 一緒に漕ぎ出しましょう
さあ一緒に さあ一緒に
さあ 一緒に漕ぎ出しましょう


1873年、グノーがロンドンに滞在中の作品。かの地ではフランス語に限らず英語やイタリア語の詞につけた声楽作品をいくつも書いていたようですが、この曲もそんなひとつ、イタリア語の詞につけられています(バルビエの手になるフランス語詞もありますが、イタリア語がオリジナルなようです)。
ソプラノとバリトンによる二重唱曲で、最初の節の誘いかけがバリトンのソロで、同じ節をソプラノがソロで繰り返したあと、次の「巨大なマントの...」を再びバリトンソロが歌ったあと、「星たちの」の節はふたりのユニゾンで、それが流麗なカノンとなって夢見るように曲を閉じます。
CD録音はほとんどないようですが、この声の組み合わせではけっこう人気があるのでしょうか、Youtube上ではかなりの数のライブ演奏がアップされていました。
流麗で美しいメロディが身上のグノーの書いたイタリア風の舟歌、悪かろうはずがありません。とても見事なデュエット曲になっています。

( 2014.08.02 藤井宏行 )


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