Cora Dean |
コーラ・ディーン |
Near the broad Atlantic waters Roaming the woodlands green 'Mid Long Island's lovely daughters Fairest of all was Cora Dean Soft her voice as liquid measure Heard when the streamlets move While her eyes of tender azure Glowed with the winning beams of love. chorus: Cora Dean has left the summer roses Blooming o'er the lea Cora Dean has left the summer roses Blooming o'er the lea While her fair and gentle form reposes Down by the calm blue sea. While her fair and gentle form reposes Down by the calm blue sea. Cora Dean was form for loving Cheering the hearts of all None could sigh where she was moving Birds tuned their carols to her call Fields grew fairer at her coming Flowers a more joyful throng Skies were bright where she was roaming Streams danced the lighter to her song Eyes bedimmed with tears are streaming Round her deserted home Silent stars are nightly beaming Lending a sadness to the gloom While the winds of summer dying Borne from the deep dark wave O'er the land in dirges sighing Murmur with sorrow round her grave. |
広い大西洋の海のそば 緑の森の地をそぞろ歩く ロングアイランドの美しい娘たちの中でも 一番美しかったのはコーラ・ディーンだ 水升のような柔らかい声が 聞こえてきたのだ 小川の流れに 優しい青色をした彼女の瞳が 愛の勝利の光に輝くときに <コーラス>: コーラ・ディーンは夏のバラを残した 野原に花咲くバラを コーラ・ディーンは夏のバラを残した 野原に花咲くバラを 彼女の美しく優しい姿が安らいだ時に 静かな青い海の底に 彼女の美しく優しい姿が安らいだ時に 静かな青い海の底に コーラ・ディーンは愛らしい姿をしてた すべての人の心を元気づける 誰もため息などつけなかった 彼女がやってくるときには 鳥たちは歌声を返した 彼女の呼び声に 野原は一層明るくなった 彼女が来れば 花たちは一層楽しげに寄り集まった 空は明るかった 彼女がそぞろ歩くところでは 小川は踊った 彼女の歌で一層軽やかに 目が曇ったのだ 流れ落ちる涙で 彼女の遺された家の周りでは 物言わぬ星たちが夜ごと光り 悲しみを陰鬱なものにしている 死にゆく夏の風が 深く暗い波から運ばれてくる 陸の上に ため息の哀歌を 悲しみを呟きながら 彼女の墓のまわりを |
1860年の作品。死んでしまった女性を悼む歌ですがしんみりと暗くなることなく、「故郷の人々」や「ケンタッキーの我が家」のように穏やかで優しいメロディが淡々と歌われて行きます。けっこう良い曲だと思うのですが、これも歌詞の出来がいまいちだからでしょうか、今や取り上げられることは皆無と言って良い状況です。ただあんまり上手ではないのですが、Arnold Mackeyというおじさんが歌っているサイトがyourtubeにありました。その他の知られざるフォスターのメロディ含め、古き良きアメリカのメロディをたくさん歌ってくれているのでなかなか興味深く聴けましたので、この時代の音楽にご興味をお持ちの方はぜひどうぞ。
( 2014.06.01 藤井宏行 )