Evrejskaja melodija 20 romansa |
ヘブライのメロディ 20の歌 |
Dusha moja mrachna. Skorej,pevets,skorej! Vot arfa zolotaja: Puskaj persty tvoi,promchavshisja po nej, Probudjat v strunakh zvuki raja. I esli ne navek nadezhdy rok unes, Oni v grudi moej prosnutsja, I esli est’ v ochakh zastyvshikh kaplja slez - Oni rastajut i prol’jutsja. Pust’ budet pesn’ tvoja dika. Kak moj venets, Mne tjagostny vesel’ja zvuki! Ja govorju tebe: ja slez khochu,pevets, Il’ razorvetsja grud’ ot muki. Stradan’jami upitana ona, Tomilas’ dolgo i bezmolvno; i groznyj Chas nastal - teper’ ona polna, Kak kubok smerti,jada polnyj. |
わが魂は暗い 急げ 歌い手よ 急ぐのだ! ここに黄金の竪琴がある: お前の指を その上に滑らせて 天上の弦の響きを目覚めさせよ もしも永遠に 希望を運命が運び去ることがなければ それは目覚めるのだ わが胸に そしてもしも凍りついた目に涙のしずくがあるならば それは融けて流れ出すだろう お前の歌は荒々しいものとせよ わが王冠のように われには辛いのだ 楽しげな響きは! お前に告げよう われは涙を求めているのだ 歌い手よ さもなくばこの胸は張り裂けよう 苦しみのあまりに 苦しみを胸は膨れ上がらせて 呻くのだ ずっと言葉もなく そして恐るべき 時が来た 今 胸は 死の杯のように 毒で一杯なのだ |
バイロンの「ヘブライのメロディ」から取られたたいへん良く知られた詩です。ドイツ語に訳されたものはシューマンが歌曲集「ミルテの花」の中に取り上げていますのでご記憶の方も多いでしょう。これをロシア語に訳したのはレールモントフ、彼の詩のスタイルにも親和性の高いバイロンの原詩でしょうか。かなり内容の改変はあるのですが、詩から受ける感じは非常に良く似ています。
バラキレフの付けた音楽はとても雄弁でメロディアス。切々と訴えかけるメロディがこんなに奇麗でいいのだろうかと疑問も感じなくはありませんが魅力的な歌でした。
( 2014.05.05 藤井宏行 )