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Dolce far niente   Op.61-6  
  8 Laulut
ドルチェ・ファール・ニエンテ(何もしないことの楽しさ)  
     8つの歌

詩: タバストシェルナ (Karl August Tavaststjerna,1860-1898) フィンランド
    Laureatus: epopé i tretton sånger : jämte en samling efterlämnade dikter  Dolce far niente

曲: シベリウス (Jan Sibelius,1865-1957) フィンランド   歌詞言語: スウェーデン語


Jag lever min dag i drömmar
en fest är min vardagslag;
Av drömmarnas strömmar jag sömmar
och väver åt livet behag.

Jag älskar på nytt,och jag hoppas,
jag minns,och jag njuter och minns
att dessa minuter knoppas
vad härligt och skönt det finns.

われは生きる わが人生を夢として
ひとつの宴なのだ わが日々の営みは
夢の流れより われは縫い
編むのだ 人生の喜びを

われは再び恋をし 希望を抱く
われは思い出し 思い出を楽しむのだ
この瞬間に芽吹く
美しく またすばらしきものを


シベリウスにはとても珍しいイタリア語のタイトルです。このDolce far nienteというのはイタリア人のポリシーを表した言葉なのだそうで、直訳すると「何もしないことの甘美さ」とでもなりましょうか。あくせくと仕事などせずに楽しいことをして人生を謳歌しようという、大部分の日本人とは無縁なライフスタイルです。シベリウスの歌曲全体に感じられる世界観ともかなり異質なテーマで、音楽のまるでトスティのメロディを思わせるような屈託ない明るさを含め、彼の歌曲の、いや全作品の中でも異色な作品となっています。

( 2014.04.18 藤井宏行 )


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