Prière CG. 427 |
祈り |
Ah! si vous saviez comme on pleure De vivre seul et sans foyers, Quelquefois devant ma demeure Vous passeriez. Si vous saviez ce que fait naître Dans l'âme triste un pur regard, Vous regarderiez ma fenêtre Comme au hazard. Si vous saviez quel baume apporte Au coeur la présence d'un coeur, Vous vous assoiriez sous ma porte Comme une soeur. Si vous saviez que je vous aime, Surtout si vous saviez comment, Vous entreriez peut-être même Tout simplement. |
ああ!もしも知ってくれたなら どれほど嘆いているのかを この独りで生き 家族もない者が 時折 私の家で あなたは過ごしてくれるのでしょうに もしも知ってくれたなら 何を引き起こすのかを この悲しい魂が 澄んだまなざしで あなたは私の窓を見つめてくれるのでしょうに まるで偶然であるかのように もしも知ってくれたなら 何をこの香気がもたらすのかを ひとつの心が存在する心に あなたは私の戸口のところに座ってくれるのでしょうに まるで妹のように もしも知ってくれたなら 私があなたを愛していることを とりわけ どれほどまでに愛しているのかを あなたは入ってきて下さるのでしょうに 本当にさりげなく |
シュリュ=プリュドムの詩は決して宗教的なものではなく、何とも俗世の香りが漂うのですが、グノーの付けたメロディーはピアノの前奏こそ愛らしいですが、歌が入ってくる直前にメロディが一瞬暗く沈んだあとで出てくる歌はまるで讃美歌のように敬虔で清楚な美しさに満ちたものになりました。最後のリタルダンドもとても印象的です。
( 2014.04.13 藤井宏行 )