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Wenn sich zwei Herzen scheiden   Op.99-5  
  6 Gesänge
ふたつの心が別れる時  
     6つの歌 

詩: ガイベル (Franz Emanuel August Geibel ,1815-1884) ドイツ
    Jugendgedichte - 4. Viertes Buch - Escheberg. Sankt Goar  Wenn sich zwei Herzen scheiden

曲: メンデルスゾーン (Jakob Ludwig Felix Mendelssohn,1809-1847) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Wenn sich zwei Herzen scheiden,
Die sich dereinst geliebt,
Das ist ein großes Leiden,
Wie's größer keines gibt.
Es klingt das Wort so traurig gar:
Fahr' wohl,fahr' wohl auf immerdar!
Wenn sich zwei Herzen scheiden,
Die sich dereinst geliebt.

Da ich zuerst empfunden,
Daß Liebe brechen mag:
Mir war's,als sei verschwunden
Die Sonn' am hellen Tag.
Im Ohre klang mir's wunderbar:
Fahr' wohl,fahr' wohl auf immerdar!
Da ich zuerst empfunden,
Daß Liebe brechen mag.

ふたつの心が別れる時は
かつて互いに愛し合っていたその心が
それは大きな苦しみだ
これ以上辛いことは他にはない
言葉までもがとても悲しく響く
さよなら さよなら 永遠に
ふたつの心が別れる時は
かつて互いに愛し合っていたその心が

私は初めて知った
この愛が壊れるものだと
私にはそれはとても辛いこと
明るい日の太陽なのに
私の耳には不思議に語りかける
さよなら さよなら 永遠に
私は初めて知った
この愛が壊れるものだと


ガイベルの詩ということですが、ドイツ民謡にいかにもありそうな内容で、民謡詩によく曲をつけたマーラーの歌曲で見かけたような感じのストーリーです。つらい別れを歌った詩ですけれども、メンデルスゾーンの付けたメロディーは楚々として美しく、ほのかな明るささえ感じさせて(最後だけちょっと暗く沈みます)透明なきらめきをたたえています。いかにもメンデルスゾーンらしい歌曲で魅力的なのですが、残念ながらめったに歌われることはありません。

( 2014.03.29 藤井宏行 )


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