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Khotel by v edinoe slovo    
  Dve pesen
わたしは願う ほんの一言でも紡ぎたいと  
     2つの歌

詩: メイ (Lev Aleksandrovich Mei,1822-1862) ロシア
      Ich wollt,meine Schmerzen ergössen 原詩: Heinrich Heine ハイネ,Buch der Lieder - Die Heimkehr(歌の本〜帰郷)

曲: チャイコフスキー (Pyotr Ilyich Tchaikovsky,1840-1893) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Khotel by v edinoe slovo
Ja slit’ moju grust’ i pechal’,
I brosit’ to slovo na veter,
Chtob veter unes ego vdal’.

I pust’-by to slovo pechali
Po vetru k tebe doneslos’,
I pust’-by vsegda i povsjudu
Ono tebe v serdtse lilos’.

I esli b ustalye ochi
Somknulis’ pod grezoj nochnoj,
O,pust’-by to slovo pechali
Zvuchalo vo sne nad toboj!

わたしは願う ほんの一言でも紡ぎたいと
わたしの嘆きと悲しみを伝える言葉を
その言葉を風に向かって投げつけたいと
風がそれを運び去ってくれるように

風は君のところへ運ぶのだ、恋人よ
その愛に満ちた言葉を
君はそれをどんな時でも聞くのだ
君はそれをどんなところでも聞くのだ

そして君は夜のまどろみのときでも
ほとんど目が閉じられなくなる
わたしの姿が君につきまとうのだ
深い夢の中にまで


作品番号のついていない2曲ですが、有名なハイネの詩につけられていることもあり、チャイコフスキーの歌曲の中では比較的聞かれる作品になっています。いずれもハイネの詩集「歌の本」より。第1曲目はロシア風のド演歌になっておりますが(好きな人には堪えられないメロディです)、チャイコフスキーのメロディストの本領が発揮されて、とりわけ春の爽やかさの描写が見事な第2曲目が素晴らしいです。あんまり幸せな詞ではないのですが、春の喜びにじんわりと幸せな気持ちになります。

( 2014.03.23 藤井宏行 )


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