Der Wanderer und der Bach Op.72-5 6 Laulut |
さすらい人と小川 6つの歌 |
Wohin,o Bächlein,schnelle? “Hinab ins Tal.” Verhalte deine Welle! “Ein andermal.” Was treibt dich so von hinnen? “Ei,hielt’ ich je?” Willst du nicht ruh’n und sinnen? “Ja,dort im See.” Bist du schon gram der Erden? “Ich eile zu.” Du wirst schon stille werden! “Nicht minder du.” |
どこへ おお小川よ 急ぐのだ? 「谷底に向かっています」 お前の波を静めたらどうだ 「また別の機会にね」 何がお前をここから駆り立てるのだ? 「おや 今まで私がじっとしてたことがあったかい?」 休んで考えごとをするつもりはないのか? 「ああ あそこの湖でね」 お前はもう地上にうんざりしてるのか? 「私は急がなくちゃ」 お前も静かになるだろう 「あんたもすぐにね」 |
シューベルトの「美しき水車小屋の娘」を思わせるさすらい人と小川の会話、しかしけっこう奥が深く、ゲーテにでもありそうなひねりの効いた内容の詩です。もっともシベリウスはあまり陰影をつけることもなく、爽やかに一気に音楽を駆け抜けさせています。歌詞はなぜかこの曲だけこの歌曲集ではドイツ語の詩を選んでいます。
( 2014.03.21 藤井宏行 )