Juchhe! Op.6-4 Sechs Gesänge |
ユッヘ! 6つの歌 |
Wie ist doch die Erde so schön,so schön! Das wissen die Vögelein; Sie heben ihr leicht Gefieder, Und singen so fröhliche Lieder In den blauen Himmel hinein. Wie ist doch die Erde so schön,so schön! Das wissen die Flüss' und Seen; Sie malen im klaren Spiegel Die Gärten und Städt' und Hügel, Und die Wolken,die drüber gehn! Und Sänger und Maler wissen es, Und es wissen's viel and're Leut', Und wer's nicht malt,der singt es, Und wer's nicht singt,dem klingt es Im Herzen vor lauter Freud'! |
何とまあ大地は美しい、美しいのだろう! それを小鳥たちは知っていて 彼らはその軽やかな翼を広げ 陽気な歌を歌いながら 青い空へと飛び去ってゆく 何とまあ大地は美しい、美しいのだろう! それを川や湖は知っていて 彼らは映し出す その澄んだ水の鏡に 庭や町、丘 そして空をゆく雲を! 歌い手も画家もそれを知っている 知っているのだ たくさんの他の人々も 描かない人は それを歌うし 歌わない人も それを響かせるのだ 心の中で 喜びに満ちて! |
歌詞の中にも、あるいはライニックのオリジナルのタイトルにもこの「ヤッホー」にあたるドイツ語「ユッヘ」は現れてはいないのですが、この自然への喜びに満ちた詩と音楽にはぴったりの題名でしょうか。シューマンなどの作曲家も良くメロディをつけているこのライニックですが本職は画家で、書いたイラストに添えた詩がこうして多く取り上げられていますので、非常にシンプルで視覚的な情景が広がります。鳥のさえずりのようなリズミカルなピアノの伴奏に乗せて、華やかな歌声が響き渡りとても心地よい音楽です。華やかすぎてブラームスの音楽と思えないほど。まるで調子の良いときのシューマンのリートのようです。
( 2014.03.21 藤井宏行 )