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Ce doux petit visage   FP 99  
 
あの愛らしい小さな顔   
    

詩: エリュアール (Paul Éluard,1895-1952) フランス
    Cours naturel (1938)  Ce doux petit visage

曲: プーランク (Francis Poulenc,1899-1963) フランス   歌詞言語: フランス語


Rien que ce doux petit visage
Rien que ce doux petit oiseau
Sur la jetée lointaine où les enfants faiblissent
A la sortie de l’hiver
Quand les nuages commencent à brûler
Comme toujours
Quand l’air frais se colore
Rien que cette jeunesse qui fuit devant la vie.

何もないのだ あの愛らしい小さな顔の他には
何もいない あの可愛い小さな鳥の他には
子供たちが生気をなくしている あの遠くの波止場では
冬の終わりに
雲が燃え始め
いつものように
さわやかな大気が色づくときには
何もないのだ この若さの他には 人生を前にして逃げ出して行く


エリュアールの詩集「自然な流れ」より。作曲は1934年です。難解なものの多いエリュアールの詩の中では比較的イメージが浮かびやすい詩ではないでしょうか。音楽もこの詩の優しさを見事に表現しています。美しいメロディの多いプーランク歌曲でも、これは指折りの美しいメロディだと思います。

( 2014.02.15 藤井宏行 )


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