A peine défigurée FP 81 Sept chansons |
ほとんど変わらざるもの 7つのシャンソン |
Adieu tristesse Bonjour tristesse Tu es inscrite dans les lignes du plafond Tu es inscrite dans les yeux que j’aime Tu n’es pas tout à fait la misère Car les lèvres les plus pauvres te dénoncent Par un sourire Bonjour tristesse Amour des corps aimables Puissance de l’amour Dont l’amabilité surgit Comme un monstre sans corps Tête désappointée Tristesse beau visage |
さらば 悲しみよ こんにちは 悲しみよ お前は天井の筋の中に刻まれている お前は 私の愛する瞳の中に刻まれている お前はそれほど惨めな奴じゃない なぜなら最も哀れな者がお前をを非難するときも 笑顔でするのだから こんにちは 悲しみよ いとしい者たちへの愛 愛の力 その親しみやすさは立ち現われるのだ 体のないモンスターとして そして失望した頭の 悲しみよ 美しい顔の |
無伴奏混声合唱による7つのシャンソン、2曲目からはしばらくポール・エリュアールの詩が続きます。詩はすべてLa vie immédiate 直接の生(1932年)より。いずれも非常に難解で意味の取りにくいものですができるだけ直訳に近い形で日本語をつけてみました。
2曲目の詩は悲しみを擬人化して呼びかけているのでしょう。それほど悲惨ではないとは言いながらじんわりとにじみ出てくる悲しみの感情。静かに語りかけるような音楽が魅力的です。
( 2014.01.02 藤井宏行 )