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La Grenouillere   FP 96  
 
ラ・グルヌイエール  
    

詩: アポリネール (Guillaume Apollinaire,1880-1918) フランス
      La Grenouillere

曲: プーランク (Francis Poulenc,1899-1963) フランス   歌詞言語: フランス語


Au bord de l'île on voit
Les canots vides qui s'entre-cognent,
Et maintenant
Ni le dimanche,ni les jours de la semaine,
Ni les peintres ni Maupassant ne se promènent
Bras nus sur leurs canots avec des femmes à grosses poitrines
Et bêtes comme chou.
Petits bateaux vous me faites bien de la peine
Au bord de l'île.

島の縁に見えるのは
互いにぶつかり合っている空っぽのボート
そして今では
日曜でも 平日でも
画家たちもモーパッサンも散歩には来ない
裸の腕でボートの上に 巨乳の女ども
キャベツみたいな馬鹿頭の女どもを乗せて
小さなボートよ お前たちは私をとても悲しくするのだ
島の縁で


セーヌ河畔のリゾート地としてモネやルノワールなどの印象派の画家たちによって描かれたものが良く知られているラ・グルヌイエール、この詩にも出てくるモーパッサンはここを舞台とした短編小説「ポールの恋人」を書いたのだそうです。そんなリゾートですが、そこで詩人は孤独に浸っているかのようです。静かな波に小舟が揺れる穏やかなリズムに乗せたさりげなくも憂鬱なメロディがあっという間に流れて行きます。

( 2013.11.23 藤井宏行 )


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