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Der Neue Klassizismus   Op.28-3  
  Drei Satiren
新古典主義  
     三つの風刺

詩: シェーンベルク,アルノルト (Arnold Schonberg,1874-1951) オーストリア
      

曲: シェーンベルク,アルノルト (Arnold Schonberg,1874-1951) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Tenor:
Nicht mehr romantisch blieb ich,
Romantisch hass ich;
von morgen an schon
schreib ich nur reinstes Klassisch!

Baß:
Dem kann die Macht der Zeiten nichts mehr anhaben,

Sopran und Alt:
Siehe Riemann!

Baß:
den Kunstgesetze leiten nach dem Buchstaben.

Sopran und Alt:
Buchstaben? Wenn man die kann!

Bass:
Ich staun,wie rasch die Wendung:
von heut auf morgen
besitzt man Formvollendung?
Kann man die borgen?

Sopran und Alt:
...nur borgen!

Chor:
Die Hauptsache ist der Entschluß.
Doch der ist leicht gefaßt.
Die Technik macht manchem Verdruss,
drum wird sie gern gehaßt.
Man läßt sie ganz einfach beiseiten,
Vollendung ist doch das Panier!
Sie zeitigt den Einfall beizeiten,
wenn auch nur auf dem Papier.
Schlussfuge: Klassische Vollendung,
streng in jeder Wendung,
sie komm woher sie mag,
danach ist nicht die Frag,
sie geh wohin sie will:
das ist der neue Stil.

<テノール>
もうロマン派なんぞではやってらんねえ
ロマンティックなんて大嫌いだ
明日からは 俺は書いたるで
最高に純粋な古典的な作品を!

<バス>
それなら今の時代の主流派でもどうしようもないからな

<ソプラノとアルト>
リーマンをご覧なさいよ

<バス>
芸術の法則に従ってる人だね 教科書通りの

<ソプラノとアルト>
教科書?そんなことできるの!

<バス>
俺も驚いてるのさ 何て素早くフレーズが
今日から次の朝までに
完璧なフォームになっちまうんだ?
それを誰かから借りたんじゃないか?

<ソプラノとアルト>
...借り物なんでしょ!

<コーラス>
大事なのは決意することだ
しかしそれは簡単にできること
テクニックは数多くの不快感を生み
ゆえにそれはえらく嫌われるのだ
そんなものは放っておけばいい
完璧さこそが旗印なのだ!
時間内にアイディアを仕上げるのさ
紙の上だけであろうとも
古典的な完全さは
厳格にあらゆる変化のうちにある
それはやってくるのだ どこからでも
そのことを問う余地はない
そして去っていくのだ どこへでも
これぞ新しいスタイルなのだ


新古典主義と言えばストラヴィンスキーが思い起こされるところですが、ここで取り上げられているのは彼ではなく(ストラヴィンスキーはもっとしたたかな人でしたから)、もっと単純なお調子者の新古典主義者のことのようです。歌詞に出てくるリーマンというのは音楽学者のフーゴ・リーマンという人で、彼の編纂した1916年の音楽事典でシェーンベルクの和声理論を貶している記述があったことに対する意趣返しということのようです。
3曲のうちこの曲にだけ、ヴィオラ・チェロ・ピアノの伴奏が入っています。また冒頭のテノールのソロから何と申しますかトホホ感満載の、ある意味異色の十二音技法の曲と申しても良いかもしれません。

( 2013.11.16 藤井宏行 )


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