Sonetto XXXI Op.22-2 Seven Sonnets of Michelangelo |
ソネット第31番 ミケランジェロの7つのソネット |
A che più debb'io mai l'intensa voglia Sfogar con pianti o con parole meste, Se di tal sorte 'l ciel,che l'alma veste, Tard' o per tempo,alcun mai non ne spoglia? A che 'l cor lass' a più morir m'invoglia, S'altri pur dee morir? Dunque per queste Luci l'ore del fin fian men moleste; Ch'ogn' altro ben val men ch'ogni mia doglia. Però se 'l colpo,ch'io ne rub' e 'nvolo, Schifar non poss'; almen,s'è destinato, Ch entrerà 'nfra la dolcezza e 'l duolo? Se vint' e pres' i' debb'esser beato, Maraviglia non è se nud' e solo, Resto prigion d'un Cavalier armato. |
何ゆえこの激しい欲求を 涙や悲しい言葉と共に吐露しなければならぬのだ この魂を包む天が 運命を いつになっても鎮めてくれないのなら? 何ゆえこの疲れた心は死に憧れるのだ 誰もが死ぬというのに? そしてそのために 最後の瞳の光も 痛みの少ないものになるというのに あらゆる私の喜びは悲しみよりも少ないものとなるのだ だがもしもその一撃を避けることができぬのなら ならばあえてそれを求めよう それが運命なのであれば 誰が喜びと悲しみの間に入るのだ? もし打ち負かされて捕縛され 幸せになれるのなら 不思議なことではない 丸腰でただひとり 武装した騎士に囚われるのも |
第2曲目は何か深い悩みに囚われて憔悴しています。ですがその悩みが恋なのか仕事上のものなのかは詩が難解すぎてよく分かりませんでした。いっそ死んでしまおうというくらいですから相当つらいのかと思いきや、ブリテンのつけたメロディは希望に向かって飛翔するような力強くも明るいもの。何か捨て鉢になっているだけのようにも思えますが、なかなかに清々しいです。
( 2013.09.21 藤井宏行 )