Sverige Op.22-2 Kantaten Ett folk |
スウェーデン カンタータ 「ひとつの民」 |
Sverige,Sverige,Sverige,fosterland, vår längtans bygd,vårt hem på jorden! Nu spela skällorna,där hätar lysts av brand, och dåd blev saga,men med hand vid hand svär än ditt folk som förr de gamla trohetsorden. Fall julesnö och susa djupa mo! Brinn österstjärna genom junikvällen! Sverige,moder! Bliv vår strid,vår ro, du land,där våra barn en gång få bo och våra fäder sova under kyrkohällen. |
スウェーデン、スウェーデン、スウェーデン、祖国よ 我らが憧れの地、我らが地上のふるさと! 今鈴を鳴らすのは、軍勢が炎に照り映えしところ、 そしてその営みは伝説のものとなった。 けれど汝が民は手に手を取り合い、いにしえの忠誠の言葉を誓う。 降れ、クリスマスの雪よ、ささやけ、深き荒れ地よ! 燃えろ、6月の夕べの東の星よ スウェーデン、母よ! 我らの戦いとなれ、我らの安らぎとなれ、 汝大地は、いつか我らの子孫が住むところ、 そして我らの祖先が墓石の下に眠るところ。 |
スウェーデンの第2の国歌といわれている曲の詩なので、どこかできちんとした訳を見たことがあるので、私のつたない訳は恥ずかしいのだが、スウェーデンの歌を紹介するには避けて通れない曲なので、投稿した次第。詩人のヘイデンスタムは郷土愛に満ちた詩を数多く生み出したスウェーデンの代表的な国民詩人で、1916年にノーベル文学賞を受賞した。「スウェーデン」は見ての通り、愛国の気持ちを情熱的に歌った詩で、第2の国歌たるにふさわしい詩といえよう。ステンハンマルの曲はもともとカンタータの一部として作曲されたもので、あまりにも美しい曲。この美しさもヘイデンスタムの情熱的な詩とは違った愛国心の一つの形であり、それゆえこの曲が第2の国歌として位置づけられるのだろう。ビョルリンクをはじめとした独唱盤もあるが、この曲の美しさは是非合唱で味わいたいものだ。
( 1998.08.22 小林幸也 )