Das Wandern Op.25 D 795 Die schöne Müllerin |
さすらい 美しき水車小屋の娘 |
Das Wandern ist des Müllers Lust, Das Wandern! Das muß ein schlechter Müller sein, Dem niemals fiel das Wandern ein, Das Wandern. Vom Wasser haben wir's gelernt, Vom Wasser! Das hat nicht Rast bei Tag und Nacht, Ist stets auf Wanderschaft bedacht, Das Wasser. Das sehn wir auch den Rädern ab, Den Rädern! Die gar nicht gerne stille stehn, Die sich mein Tag nicht müde drehn, Die Räder. Die Steine selbst,so schwer sie sind, Die Steine! Sie tanzen mit den muntern Reihn Und wollen gar noch schneller sein, Die Steine. O Wandern,Wandern,meine Lust, O Wandern! Herr Meister und Frau Meisterin, Laßt mich in Frieden weiterziehn Und wandern. |
さすらうことは粉引職人の楽しみさ さすらいは! きっとダメな粉引に違いない さすらうことを考えもしないやつは さすらいを 水の流れからぼくたちは学んできたんだ 水の流れから! そいつは休むことがない 昼も夜も いつでもさすらうことだけを考えてる 水の流れは ぼくらは見習うんだ 水車の輪からも 水車の輪からも! 彼らはじっとしてることが好きじゃなくて 一日中回っていても疲れない 水車の輪たちは 石臼たちだって とても重いけれど 石臼たちだって! 彼らは踊るんだ 陽気に輪になって そしてどんどん速く回ろうとするんだ 石臼たちは! おおさすらい さすらい ぼくの喜び おおさすらいよ! ねえ親方 ねえおかみさん 安心してぼくを行かせてください さすらいの旅に |
詩人自身の芝居がかった前口上に続いては、爽やかな若い粉挽き職人の徒弟のさすらいへの憧れが歌われます。シューベルトもこの詩に素朴で美しい有節歌曲のメロディを付けました。
最後は住み込んでいた水車小屋の親方にお願いして、彼はさすらいの旅に出ます。新しい仕事の場を探して。
( 2013.02.12 藤井宏行 )