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Oh might those sighes and teares return againe   Op.35-3  
  The Holy Sonnets of John Donne
おお あのため息と涙がもう一度戻ってくれたなら  
     ジョン・ダンの宗教的なソネット

詩: ダン (John Donne,1572-1631) イギリス
    Holy Sonnets 3 

曲: ブリテン (Edward Benjamin Britten,1913-1976) イギリス   歌詞言語: 英語


Oh might those sighes and teares return againe
Into my breast and eyes,which I have spent,
That I might in this holy discontent
Mourne with some fruit,as I have mourn'd in vaine;

In mine Idolatry what show'rs of rain
Mine eyes did waste? What griefs my heart did rent?
That sufferance was my sinne; now I repent
'Cause I did suffer,I must suffer paine.

Th'hydroptique drunkard,and night scouting thief,
The itchy lecher and self-tickling proud
Have the remembrance of past joyes,for relief
Of coming ills. To poore me is allow'd

No ease; for long,yet vehement griefe hath been
Th'effect and cause,the punishment and sinne.

おお あのため息と涙がもう一度戻ってくれたなら
この胸や目の中に 私が使い果たしてしまったものが
私がこの聖なる悲しみの中で
いくばくかの果実と共に嘆くことができななら ずっと長く嘆いてきたように

私の偶像崇拝の中で どれほどの雨のシャワーが
私の目を濡らしてきたことか? どれほどの悲しみが私の心をさいなんできたことか?
あの苦しみは私の罪であった 私は今 悔いている
なぜなら苦しんできたことで 私は痛みに苦しまねばならぬのだ

渇いた酔っ払いや 夜漁りの盗賊
むずがる好色漢や 己をくすぐる高慢な者は
過去の喜びの思い出を持っているのだ 慰めとなる思い出を
やがて来るであろう災いのための だが哀れな私には許されないのだ

いかなる安らぎも なぜなら長く激しい悲しみがずっと
結果と原因であり続け 罰と罪であり続けたのだから


3曲目はなんともやりきれない悲しい詩、最後はちょっと理屈が過ぎて意味がうまく取れませんでしたが、何となく言わんとすることは分かります。音楽もしみじみと述懐するような静かなものです。原詩集では3番目の詩です。

( 2013.02.03 藤井宏行 )


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